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このブログについて

本ブログは、新機動戦記ガンダムWの新作シリーズとして最近ガンダムエースで展開中の『Frozen Teardrop』、および『Endless Waltz 敗者たちの栄光』の考察・感想・情報収集のために運営しております。基本的に、どこよりも早いニュースや、あらすじの掲載はありません。にも関わらず、発売日以降は既知としてネタバレ全開で扱いますので、悪しからずご了承くださいませ。


エントリは、誤解を招く内容を発見した時や、状況が変化した場合に加筆修正する場合があります。

2013年7月18日

MCファイル6の感想(2)

個人的にはカタルシスの回でした。が、爽快過ぎてどうも感想が希薄です。
これが賢者モードというやつなのか……。

2013/06/26のつぶやきまとめ

  • ドミネート合戦カコイイ(サイバーパンク好きとしては非常に興奮する)が、非ニューロの五飛にはちょっと荷が重かったらしい。
  • あの人はいつも本音と反対のことを言う。
  • @*** 多分、AI送ってきたあの人も分かってる(AI自身も了解している)と思うんです。AIに某かの権限を委譲することは性格上しないでしょう。恐らく会話記録を送信させて、本人が決める。ていうか、あの人いつも本心と裏腹の論理展開ですから……。

AIゼクスが今後仕掛けてきそうな論理を先回りして越えさせるためにわざとやってるんじゃないか、という意見もいただきました。なるほどー!

  • ナイナとミルには、何というか、「悪い父」(父のダークサイドを切り取ったあらぶるAI)を認められない、否定したい、戦って超越すべき相手とみなす、反抗期っぽいものを感じる。ナイナはそれがストレートに表に出るし、過剰に五飛を持ち上げるミルも心理はだいたい同じでしょう。
  • 遅ればせながら、前回と併せて、だいぶ双子のことが分かってきた。鼻持ちならないとか言っててすみません。撤回します。
  • キャスリンと名無しのコンビは安定のコミックリリーフである。
  • 今月あからさまにお父さん大好きっ子のJrである。いつもクソ親父とか減らず口叩いてるくせに、親がいないとこでデレやがって! いいぞもっとやれ! ナイナもファザーは大好きみたいですね。彼女にとってはファザーも「良い父」の一側面なんでしょう。
  • 大切な注記:大好きとかデレとかはキャッチーな表現であって、実際にはもっとシリアスな問題(いかなる系(システム)に信頼を置くか)についてなので、丸呑みしてはいけません。
  • なぜ不死性を剥奪されたのか(自爆で死ななかったヒイロでさえ!)、なぜ歳を取らせたのか、なぜ世代交代をさせたのか、うすうす感じてはいましたが、今月その理由が表立って現れたように思います。不死を騙るモノには戦いの資格も、統治の資格もありはしないのだということ。
  • さてそうなると、次に不自然な存在はヒイロとリリーナなのだけど、どうなるのかとっても気になる。彼らについてもどんでん返しが来たら興味深い。
  • @*** 「統治者を殺せないと困る(意訳)」も、えっらいカッコイイ決め台詞でしたね。3巻の伏線が! 今! そして試験管生まれコンプレックスを全く乗り越えられていないカトリーヌに明日はあるのか。
  • ああなったところで論理的には鮮やかな逆転劇なのであるが、今のところ、次ミッションが連邦の利益に反しそうにないので「W教授らの決断に意味はあるの?」と思わないでもない。ただ、要塞内部戦がありそうということは、衛星から隠れるためのマントそろそろ要らないんじゃない? ねえ?

関連して、ゼロシステムだの何だのについて。ここから下は、常にもまして思い込みの激しい感想になります。ソースも所持しておらず何ら根拠はありませんので隠します。お暇な方はどうぞ。

2013/07/01~2013/07/16のつぶやきまとめ

ゼロシステムの話とか。

  • 私の中にあるもっとも素朴な考えでは、MSに積んでいるゼロシステムは、劇中描写ほど(?)高度なものではない。単純な方程式化と統計分析によるものかもしれないし、ニューラルネットワークによるものかもしれないし、その両方を統合したものかもしれない。
  • いずれにせよ、ゼロの演算資源は有限であり、その中で無限の出来事をシミュレートすることはできない。必然、演算資源を有効活用するにはフレーム(枠組み)を設定して、その中で推論をさせなければならない。設定されているフレームとは、初期状態では敵の排除である、と仮説を立ててみる。
  • 初期設定フレーム(仮)の力点を「勝利・敗北」に置かないのは、それ自体が複数の状態を指す抽象概念だからである。多分、素のゼロができるのはここまでで、ここから先はゼロに乗る人間の存在が必要になる。
  • なぜ「敵の排除」を初期設定に選んだかというと、大概のシミュレーションゲームの基本的な勝敗条件がこうだから(というレベルの生温い論ですあらかじめご了承ください)ここから「敵全機生きて帰さない」とするのも、反対に「5%くらいを小破させて母艦に帰す」とするのも、どちらもフレーム外部の理由が必要になる。
  • つまり何が言いたいかというと、一単位の戦場における勝敗を、ゼロシステム自身が規定することはできない。できるとしたらもっともシンプルな、エリアからの敵対的対象の排除のみであろう。そこから先は別のフレームを持つ存在の仕事である。
  • ここだけを取り出すと、実はゼロシステムとモビルドールシステムは極めて近しい。というか、ほぼ同じといってもいい。パイロットが中に乗り込むか、安全なところから遠隔で操作しているか、くらいしか違わない。
  • そのあと、ゼロは戦術を強制してくる分タチが悪いのですが。
  • ゼロやMDに自己保存の法則があったら、まったく別の話になっていた件。
  • MDシステムのことは一旦措くとして、ゼロは乗り手に未来を見せる。作劇上は未来を見せるという形に一本化されているが、実際には、ゼロの入力に応じて乗り手自身が生成している場合があるのではないか。ある戦術行動を起こした場合にどういう結果が随伴するか、ゼロの初期フレームを超えて予測できるのは人間の方だからだ。
  • 例えば、戦場にあるオブジェクト(コロニー)が破壊されるところまでは、ゼロ自身が予測できても、その中に住む知り合いが死ぬという予測にまでなると、ゼロ的には範疇外、まさしくフレームの外の話になる。知らんがなと。コロニーの住民票を参照しているとも思えない。
  • もしくは、自機が保存されない予測も、ゼロ自身が行うことができる。パイロットの損傷も予測できる。しかし、パイロットが機体を壊したくないとか、死にたくないとかいった考えを持つのは、やはり初期フレームの外になる。条件がフレームの外に生まれる。知らんがな。
  • 知らんがな(´・ω・`)状態になってからが、ゼロとパイロットの相克の開始なんで、考察としては非常に楽しいところですが一旦ここで離脱します。
  • システムや機体やパイロットの保存則が初期から機能している可能性を否定するわけではないけど、そうだとしたら随分気軽に「相打ちしよう」とか「死んでも勝てないぞ」とか言ってくるので、やっぱり保存則はない気がする。ゼクスが言ってたガンダムの理念「死んでも勝利せよ」に通じるし。
  • つまり、単体ではごく限られたフレームしか持たない人工知能に対して別のフレームを与えるのがパイロットであり、MDシステムにおいては遠隔操縦者に相当するのではないか。が、前述の通り、戦況がシビアになるほどパイロットの精神に負荷がかかってくるので(死にそうとか、選択のプレッシャーとか)
  • アガリ症なパイロットにはゼロシステムの脳内神経伝達物質制御機能はたいへん有効なのではないか(そんなパイロットいないと思うが)

「死なない奴の言うことは信じない」の話とか。

  • スキルを不完全ながらコピーできる、人格と記憶を完コピできる、クローン技術で(生きている間は)肉体を交換できる、老化を止めることはできないまでも人工冬眠で寿命を伸ばすことはできる、試験管から人工生命を生み出すこともできる、創造したAIは経験を積んで成長し哲学さえ獲得しうる、かようにおよそ何でもできる世界にあって再現できないことは何か? 周囲から削っても削っても正体を捉えることのできないもの、魂とは死を引き受ける覚悟を備えた存在にのみ宿るものではないか? などとなどと(略
  • 酔っぱらいの発言である。
  • 元の人格とコピーAIの関係を、創作者と創作されたキャラクターの関係になぞらえて考えてみるのはどうか。「キャラクターが作者の意図を超えて勝手に動き出す」も「キャラクターに魂が宿る」も、究極的には「キャラクターの死」も、作者自身さえもが本当にそれらがあるように思えたとしても、描き出された彼らが、読み手にとっての現実とさえ成り得たとしても、読み手の心や行動を動かしたとしても、キャラクターには「中に人がいる」のである。ヒイロや五飛たちに怒られながら原稿書いてるとのたまう隅沢さんであるが、たぶん彼の中にいるヒイロや五飛の「中の人」は池田監督その人だろう。あと声優さんとか、一緒に作品を作り上げたスタッフたちとか。
  • 一旦、創作者と被創作者のたとえ話は脇に置いて、放映当時のアニメイト情報誌(確かA.C.T.とかそんな名前)に載ったインタビューのことを思い出している。薄くてすぐ行方不明になってしまったのであるが、今思えばインタビュイーは隅沢さんか富岡さんだった可能性が高い。惜しいことをした。
  • (かなり記憶が曖昧なの前提で)キャラに誕生日とか血液型とか決まってないのかと訊かれていたような気がする。答えて、名前も男1とか男2とかの記号からスライドして決まったもので、それそのものがキャラクターを表すものではないと。
  • キャラクター(個性)というものは、他のキャラクターとの相互の関わり合いの中で複雑に立ち上がってくるものであると。だめだここしか覚えてない……。/思うのだけど、こういう物言いはほぼ確実に隅沢さんサイドだな。
  • 他者との関係、相互行為の究極が、個体1体に1回しかない生死をかけた闘争であるからして、それが成立しえない相手の言うことは信用に値しない、と。Jrやフォボスの発言はそういう理解でいいのかしら。
  • AIゼクスは実は自我に目覚めていて、かつ肉体の死(=システム、もしくは機体の消滅)を獲得しているとかいうオチだったら楽しいのだけど(条件は満たしていると思う)、早ければ今月覆りそうな気がするのでうかつに仮説を深められないのだった。Wフェア行ったんですから落ちませんよね? 今月載りますよね???